初めて転職する際は、いつから準備を始めればいいのかわからず、迷ってしまうことがあるでしょう。
転職活動は時間がかかるものなので、「なんとかなる」といった曖昧な気持ちで始めるのは禁物です。
ここでは、転職活動を始める時期や注意点などについて紹介します。
転職活動の始め方をきちんと把握しておけば、後悔することもないでしょう。
早めに準備を始めよう
転職活動を始める時期に決まりはありません。
「転職したい」と思ったら、そのタイミングで始めるのがベストです。
ただし、実際に入社できるまで様々な準備が必要になるので、なるべく早めに転職活動を始めるようにしましょう。
最低でも3ヶ月前から準備を始める
転職活動を始める時期には、ある程度の目安があります。
「4月までに別の会社に転職したい」と考えているのであれば、最低でも1〜2月には準備を始めなければなりません。
転職活動中は面接を受けたり情報収集をするなど、やるべきことが多岐にわたるので、1ヶ月前に慌てて活動を始めていては時間が足りなくなってしまいます。
そのため、余裕を持ったスケジュールを考えることが大切です。
情報収集や応募に1ヶ月、面接に1ヶ月、内定や引き継ぎに1ヶ月かかると考えて、3ヶ月前から準備を始めましょう。
現在の雇用形態によっては、引き継ぎや退職するまでに時間がかかることもあるので、3ヶ月以上前から準備を始めれば安心です。
忙しい人は半年前から準備を始めるべき
現職の仕事をしながら転職活動をするとなると、十分な時間が取れない可能性もあるので、半年前から準備を始めましょう。
短期間ですべての作業をこなそうとすると、身体を壊してしまうこともあるので、無理のないスケジュールを立てることが大事です。
転職に適した時期
転職を始める時期は自由ですが、一般的に転職に適した時期というのもあります。
その時期を狙って転職活動を始めるのも一つの方法です。
年度が切り替わるタイミングに転職する
年度末となる3〜4月、9〜10月は人事異動などが行われ、退職者が増えるため、新しい人材を求める企業が増加します。
転職希望者にとって選択肢が増える時期なので、理想の職場に転職できる確率も増します。
外資系は10〜12月が狙い目
外資系企業の新しい年度が始まるのは1月からなので、毎年10〜12月ごろに求人を出す企業が増加します。
人材不足の業界はいつ転職してもOK
深刻な人材不足が続く業界や職種であれば、年間を通して採用活動が行われているので、自分の好きなタイミングで転職活動を始めることができます。
特に、成長著しいIT業界では採用活動が活発に行われており、中でもエンジニアは人材不足の状態が続いているため、時期に関係なく転職することが可能です。
業界や職種によって転職に適した時期が異なるので、事前にしっかり情報収集をしてから転職活動を始めるようにしましょう。
転職活動は在職中と退職後のどちらに始めるべきか?
転職活動は在職中に始めるべきか、それとも退職後に始めるべきか、悩む人も多いでしょう。
どちらで始めるにしてもメリット・デメリットがあるので、自分の状況に照らし合わせて最適なタイミングを選ぶことが大事です。
在職中に始めるメリット・デメリット
現職の仕事を続けながら転職活動を始めることは、メリットが多い一方でデメリットもあります。
収入がある
在職中に転職活動を始める最大のメリットは、収入を確保できる点です。
実際に転職活動を始めると、なかなか内定がもらえずに転職活動が長期化することも考えられます。
何ヶ月も収入がないと焦ってしまい、妥協を強いられることもありますが、在職中に転職活動を始めれば、ある程度精神的に余裕があるので妥協する必要はありません。
活動期間に制限を設ける必要がない
在職中であれば収入の心配がないため、無理して転職活動の期間を設ける必要はありません。
魅力的な企業が見つからない場合は、転職活動を少し休んで、また再開することができます。
このようなことができるのは、在職中ならではのメリットだと言えるでしょう。
うまくいかなければ現職にとどまることができる
転職活動の途中で「やっぱり今の職場のほうがいい」と思ったときも、在職中であればそのまま現職に残ることができるので安心です。
在職中の転職活動であればブランクが空かないので、企業から不信感を持たれる心配もありません。
十分な時間を確保しづらい
在職中に転職活動を始めるとなると、時間の確保が大変です。
毎日仕事が終わってから転職準備をする必要があるため、人によってはなかなか準備が進まないということもあるでしょう。
仕事の合間に面接を受けに行かねばならないので、スケジュールが多忙化することは避けられません。
退職後に転職活動を始めるメリット・デメリット
退職後に転職活動を始めることは、時間が取りやすいメリットがある一方で、様々なデメリットがあるので注意が必要です。
時間がある
退職後は転職活動に集中することができるため、情報収集や面接対策などに十分な時間をかけることができます。
スケジュールに余裕を持たせることができるため、疲れたときは旅行に出かけるなど、リフレッシュすることも可能です。
時間があるうちに、自分自身を見つめ直すのもいいかもしれません。
収入がない
退職してしまうと、当然ながら収入がゼロになってしまいます。
3ヶ月くらいは大丈夫でも、転職活動が半年以上長引く場合もあるので注意が必要です。
転職活動が長引く可能性も考えて、ある程度貯金をしておきましょう。
ブランクが出る
なかなか内定が出ないとブランクが出てしまい、企業から不信感を持たれることがあります。
自分のキャリアにとってマイナスになることもあるので、本当に退職すべきか慎重に判断しましょう。
妥協しやすい
貯金が減ってくると、徐々にプレッシャーがのしかかり、焦って余裕がなくなります。
焦るあまり妥協してしまい、「転職しないほうがよかった」などと後悔することもあるので要注意です。
だらけやすい
退職後は時間が自由に使える分、自由すぎてだらけやすいデメリットもあります。
特に独身で一人暮らしをしている場合は、自分を咎める人もいないため、だらけた生活が長期化する可能性もあります。
自分を厳しく律する人でないと、退職後に転職活動を続けるのは難しいでしょう。
転職活動は在職中に始めたほうがいい
退職後に転職活動を始めることはデメリットが大きいため、在職中に始めるのがベストです。
退職後に転職活動を始めるのであれば、ブランクがでないように、期間を決めて集中して取り組みましょう。
転職活動を始める前にやっておくべきこと
転職活動はいつから始めてもかまいませんが、無計画で始めてしまうと失敗しやすいので注意が必要です。
満足のいく転職ができるように、しっかり準備をしてから転職活動を始めるようにしましょう。
転職する目的を明確にする
「なぜ転職するのか」という理由を明確にしないと、どの企業に応募したらいいかわからず、面接を受けても失敗しやすいので要注意です。
「ただなんとなく辞めたい」という曖昧な理由で転職活動を始めても、良い結果は得られないでしょう。
今の会社のどこに不満を持っているのか、将来どうなっていたいのか等を自問して、転職の目的を明確にしておきましょう。
必要なスキルを身につける
すでに転職したい業界や職種が決まっているのであれば、資格を取得するなどして、必要なスキルを身につけておきましょう。
難易度の高い資格を取得しておけば、転職する際に高い評価をもらうことができます。
ただし、資格を取得するとなると、かなり早い時期から準備が必要になります。
すぐにスキルが身につくわけではないので、スケジュールに余裕を持って取り組みましょう。
退職せずに資格取得を目指す
仕事を続けながら資格を取得するのは大変ですが、だからと言って、資格取得のために退職するのはリスクが大きいと言えます。
退職してしまうと長いブランクが生まれてしまうため、転職する際に不利になってしまいます。
そのようなリスクを避けるためにも、在職中に頑張って資格取得を目指しましょう。
スケジュールを立てる
転職活動を始める前に、期限を決めておきましょう。
期限を決めずにダラダラ続けても、モチベーションが下がる一方なので、効率よく活動できるように綿密なスケジュールを立てることが大事です。
短期間で10社以上に応募するとなると、かなり忙しくなるので、徹底したスケジュール管理が必要になります。
転職エージェントを利用して時間を節約する
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。
自分に合った企業を探してくれたり、面接日の設定などもキャリアアドバイザーがサポートしてくれるため、自分でやる手間がかかりません。
在職中に転職活動を始めるのであれば、早いうちに転職エージェントに登録しておきましょう。
まとめて応募する
応募から選考結果が出るまで時間がかかるので、一社応募して結果が出るまで待っていては、時間がどんどん過ぎていってしまいます。
選考に通過したとしても、最終選考で不合格だった場合は、また一からやり直しとなります。
時間を効率よく使うためにも、1社ずつ応募するのではなく、まとめて応募するようにしましょう。
複数企業の選考を並行して行えば、リスクが減るとともに、時間を大幅に短縮することができます。
転職活動はスケジュール管理が大事
転職活動を始める時期は人それぞれですが、いつから始めるにしても、スケジュール管理が重要です。
転職活動が長引いてしまうと、モチベーションが下がってしまうので、3ヶ月を目安に綿密なスケジュールを立てましょう。
ブランクが長くなると転職には不利になってしまうので、時間を効率よく使う努力が必要になります。
転職活動中にやるべきことはたくさんあるので、直前になってから焦ることがないように、早めに準備を始めましょう。