一緒に働く人を選ぶことは難しいので、職場の上司が嫌いだという人も少なくないでしょう。
仕事という人生の大半を過ごす場所で、上司が嫌いすぎるというのは悪夢です。
仕事に集中できなくなりますし、仕事が楽しくなくなり、場合によっては退職したいと考えるでしょう。
尊敬できる上司なら良いですが、仕事ができない、自分と考えが合わない上司と長い期間過ごしていると、体を壊したり、出世できずにお先真っ暗な状態になることも。
そうならないために、嫌われる上司の特徴や嫌いな上司の対処法を紹介します。
目次
嫌われる上司とはこんな人たち!嫌われる上司の特徴とは?
上司からは偉そうに上から命令されたりすることも多いので、好きになるという方が難しいのかもしれませんが、明らかに人から嫌われる、尊敬できないような上司も存在します。
上司のことを嫌いになってしまうと、「自分も上司から嫌われて評価が下がる」、「仕事がやりづらくなる」、「精神的に追い込まれてストレスがたまる」など、リスクしかありません。
どのような上司が部下から嫌われやすいのでしょうか。
人によって態度をコロコロ変える
無意識に人によって態度を変える人もいますが、上司という立場である以上、部下に対しては常に平等な態度をとらなければなりません。
能力の高い部下には優しいけど、成績が振るわない部下には罵倒する、男性には冷たいのに、女性には優しいなど。
仕事が上手く行かない部下に厳しくする、この部下は厳しくした方が伸びるという場合、部下に合わせて指導方法を変える上司もいます。
しかし、単純に嫌いな部下に対して冷たく当たったり、好きな部下や有能な部下を優遇してしまう上司は、マネジメント能力が欠けていると言えるでしょう。
正当に評価してくれない
正当な評価をしてくれない上司は最悪です。
上司の評価によって、昇進、昇格、月給、賞与などに響いてくるからです。
契約をたくさん取ってきたり、残業や休日出勤をして膨大な仕事を処理し、厳しい納期に間に合わせているのに、評価は横ばい状態のまま。
自分では頑張っているつもりなのに上司から評価されないと、仕事に対するモチベーションがなくなり、投げやりになってしまうでしょう。
合う合わないはありますし、部下を評価するポイントは上司によって違いますが、評価を下げられるポイントに心当たりがない、実績を残しているのに評価されない場合は、上司のことが信用できなくなってしまいます。
行動や言動に一貫性がない
行動や言動がコロコロ変わる上司では、現場が混乱してしまいます。
部下は上司の指示に従って仕事を進めていきます。
上司の言動に一貫性がないと、意見が頻繁に変わってしまい、そのたびに部下は振り回されてしまうでしょう。
部下に注意しておいて、自分はそのことを守っていないなど、考え方を自分の都合の良いように変えてしまう上司のことを完全に信頼することは難しいです。
こうした上司の下で働いていると、労力や時間が奪われるだけでなく、強い徒労感に苛まれてしまい、仕事に支障がでます。
仕事ができない
能力的に問題がある、仕事ができない上司というのも部下から嫌われやすいのではないでしょうか。
仕事もろくにしないで偉そうにしていたり、仕事ができないことで部下に余計な仕事が回ってきたりすることもあるでしょう。
上司の方が給料が高いのに、仕事ができないなんて、考えただけでイライラしてしまいます。
何度説明しても理解しなかったり、明らかに間違ったことを言ってきたりなど、仕事ができない上司は逆に部下の足を引っ張ってしまうでしょう。
仕事ができないことで上司はミスや失敗を引き起こしやすくなります。
自分で対処しているうちはまだ良いですが、責任を部下に押し付けるような上司は非常に厄介です。
ハラスメントをしてくる上司
パワハラやモラハラなどは近年社会的に大きく問題視されており、ハラスメント問題は増加の一途をたどっています。
ハラスメントを行う人は、上司という立場を利用し、暴力や暴言など指導の枠を超えた嫌がらせを部下に浴びせてくるのです。
被害を受けた部下は仕事に集中することはできないので、実力を発揮できず、失敗やミスが増えてしまうでしょう。
ハラスメントをしてくる人が上司の場合、放置しておくと仕事だけでなく私生活にも支障が出てきてしまいます。
上司や部署が変わらない場合一生苦しみ続けることになってしまうので、会社のハラスメント窓口や周りの人に相談するなど、じっと耐えないで少しでも環境を変えるように行動する必要があります。
現状を打破しよう!嫌いな上司の対処法とは?
嫌いと感じる上司がいる場合、そのままにしていても状況が改善する可能性は低いでしょう。
同じ職場でストレスをためずに働き続けるためにも、上司とは良好な関係を築いた方が得策です。
嫌いな上司はどのように接し、対処すれば良いのでしょうか。
仕事で結果を出す
上司が嫌いなことで「仕事に集中できない」「出世できない」なんてことになったら本末転倒です。
本当に上司のことが大嫌いならば、何も言われないようになるくらい仕事で結果を出してみましょう。
上司を嫌いになる理由に、仕事についてあれこれ言ってくるということも多いです。
上司を見返したければ、上司よりも仕事ができるようになればいいのです。
上司を「目の上のたんこぶ」ではなく、自分の成長を促してくれる貴重な存在だと考えることで、仕事に対するやる気やモチベーションを上げることもできます。
努力を積み重ね、出世できれば嫌いだった上司に感謝できるようになるかもしれません。
良い所を見つけてみる
相手の悪い所ばかり見ていると、そのことで頭がいっぱいになり、相手の長所を見つけることが難しくなってしまいます。
また、上司のことを嫌いだと思っていると、表情や態度、言葉の端々に表われてしまい、上司に伝わってしまいます。
そうすると余計に上司との関係がギクシャクしてしまうので注意が必要です。
どんな人にも良い所の一つや二つあるものです。
良い所に目を向けると、上司に対しての見方が変わっていくこともあるでしょう。
誰もが上司になれるわけではありません。
年功序列のせいで無能な社員が自分の上司になった場合は別ですが、上司の見習える部分はしっかりと見習い、今後の自分の成長につなげることが大切です。
礼儀正しく挨拶する
嫌いな上司に対しては、「挨拶したくない」、「話しかけるのも嫌だ」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そういう負の感情というのは相手にも伝わってしまうので、上司が嫌いすぎる場合でもしっかりと挨拶をしましょう。
仕事上で挨拶を交わすことで、人間関係を改善したり、良い影響を与えることもできます。
挨拶は先手必勝であり、先に挨拶した方が周りからも「誠実で真面目」という印象を持たれ、評価も上がっていきます。
そうすると、上司が何か間違いをおかした場合、周囲が味方になってくれる可能性も高くなるでしょう。
礼儀正しく挨拶をすればコミュニケーションの土台となり、お互いの距離を縮めるきっかけになることもあります。
挨拶する時は相手の名前を呼び、相手の目を見て笑顔で挨拶すると、より好印象です。
報・連・相をしっかりと行う
仕事を効率よく進めるためには、上司への報告、連絡、相談の3つはとても大切です。
報連相をしっかり行うことで、上司からの信頼が蓄積されていき、仕事を任せてもらえることもあります。
それだけでなく、上司から変な仕事や苦手な仕事を押し付けられることも少なくなるでしょう。
いくら上司が嫌いだからといっても、報連相を怠ると仕事にも悪影響を及ぼします。
報連相をしっかり行うことで、ミスやトラブルを最小限に抑えることができ、上司から責任を押し付けられることを防ぐこともできるのです。
どんな上司でも不安になることがあるので、きちんと部下が報告してくれたならお互いの信頼関係を築くきっかけにもなります。
上司が嫌いでも、仕事をスムーズに行うために報連相をしっかりと行った方が良いでしょう。
仕事の関係だと割り切ることも大切
良い所を探しても全く見つからない、やっぱり大嫌いと言う場合、上司と上手くやることを諦めるということも必要かもしれません。
上司を選べるわけではないので、どんな会社で働いていても性格が合わなかったり、考え方が違うということは起こってしまいます。
仕事の関係だと割り切ればイライラすることも減りますし、仕事をしている間は上司との接触は最低限にとどめ、上手く調子を合わせておけば良いでしょう。
合わない上司に疲れてしまったら、仕方がないと割り切って、淡々と仕事をこなしていくというのも一つの手です。
転職する
ダメな上司の下で働いていては、今後の人生においても悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
上司が原因で仕事が上手く行かない、評価されないとなった場合、その職場で働いていてもプラスにはならないのです。
自分の力で何とかできなかったり、周りからの協力が得られない場合は、転職をする勇気も必要です。
そのまま我慢して働いても、職場の人間関係に疲れ果て、精神が病んでしまったり、体を壊してしまうことになるかもしれません。
今の職場が自分に合っていない場合、早めに転職してキャリアアップを目指すこともできます。
転職は必ずしもマイナスに働くとは限らないです。
また、「転職はちょっと」と思う場合は、他の部署に異動するという方法もあります。
嫌いな上司と関わらないだけで、同じ会社で仕事をしていても天国と地獄ほどの差があることもあるので異動願いで環境を変えるということも考えてみましょう。
仕事に支障があるならば行動してみよう
嫌われる上司というのは、性格や言動に問題があり、元々誰からも好かれないような人なのでしょう。
しかし、誰も扱えない上司を上手くコントロールすることができれば、出世への階段を上手に上ることができるかもしれません。
嫌いな人、苦手な人、合わない人というのはどこにでもいます。
上司の人格が勝手に変わってくれる可能性は低いので、自分から考え方や接し方で対処してみたり、行動することが大事です。
それでも、心の問題を含めて改善が見られない場合は、環境を変えることを視野に入れるのもいいでしょう。