会社の人事評価制度や、上司の評価方法に不満があるという方は少なくありません。
どれだけ努力しても,
思ったような結果が得られない場合は、転職を検討することもおすすめです。
なぜならば、その会社そのものが、あなたの考え方や働き方とミスマッチである可能性も高いからです。
そこで本記事では、どのような時に転職を検討すると良いか、具体的な例をあげて解説していきます。
目次
会社の評価に不満がある人は少なくない！
多くの企業は年度末になると、一人ひとりの働き方や業績について査定する方法を導入しています。
この評価結果に応じて昇進や昇給が可能になる、あるいは賞与の金額などが確定することも多いため、多くの人はより良い評価を得たいと考えていることでしょう。
しかし、自分としては最大限努力をして良い結果を出しても、不満の残る評価がつけられることもしばしばみられます。
こういった問題が続く場合や、あまりに納得がいかない結果が出た場合は、評価方法のシステムを確認してみることも大切です。というのも、場合によっては全く自分に合っていない評価方法が取り入れられている可能性があるからです。
そういった部分に不満をもったまま働き続けるのは大きなストレスになります。
そこで、評価に対する一般的な対応方法や、転職に踏み切るかどうかのポイントを解説していきます。
評価方法は相対評価？絶対評価？
相対評価とは、同じグループに属する人を一律に並べて順位を決めるという評価方法です。
例えば、同じ部課に所属する二十代後半の社員全員を、営業成績や業績のより高い順に並べていく、といった形になります
つまり、個人の実績だけではなく、同じグループに属するほかの人よりも、少しでもよい結果を出す必要があるのです。
このような評価方法を導入することで、お互いの競争意識がより高まると考えられています。
しかし、その人の働き方のスタイルによっては、どう努力しても良い評価を得られないということもあり得ます。
目的がはっきりしている方がモチベーションが高まるという人や、競争することにやりがいを感じる人には向いている可能性が高いです。
しかし、こつこつとマイペースに努力したい人にとっては向いていないでしょう。
一方、絶対評価とは、その人個人の成績や結果だけに注目して評価する方法です。
例えば、前年よりも売り上げが伸ばせた、年度初めにたてた目標を達成できた、といった結果が残すことに注目し、他者よりも優れていなかったとしても良い評価を得やすいです。
昨今は、この絶対評価の方が過度な競争意識やプレッシャーがかからず良い、と考える企業も増えています。
しかし、絶対評価よりも、相対評価が取り入れられていることが多いのが日本企業の現状です。
そこでどうしても合わないと不満に思うのであれば、転職を視野に入れることも大切でしょう。
評価するのは誰？
評価をする人がフラットな視点を持っていないと、偏った見方やえこひいきなどが発生してしまう恐れがあるため、評価方法には第三者の意見も欠かせません。
しかし、会社によっては上司一人の裁量に任されているようなケースがあります。
このような場合は残念ながら、上司の考え方などにマッチしていないという理由だけで、良い評価が得られない可能性もあります。
例えば、仕事が早くて定時に帰宅することができる人に対して、「他者の仕事を手伝うなどして、もっと残業した方が良い」と考える上司が悪い評価を付ける、といった問題があります。
上司の考え方が適切ではないにも関わらず、その評価が確定してしまうような場合、評価された方としては大きな不満が残ります。
しかし、日本の企業は少ない上司による評価方法が多いといえます。
こういった場合は、評価方法に不備があるとして、さらに上の立場の人事総務などに問題点を指摘する方法を検討してみても良いでしょう。
ただ、会社そのものがそのような考え方を良しとしている場合は、どうやっても対応できるものではありません。
その場合は、正しく評価してくれる会社を求めて、転職活動を始めてみると良いでしょう。
評価基準と自分の考えが違っていたら？
これまでの条件には該当せず、自分にあった評価方法なのに、結果が伴わないことがあります。
この場合は、会社が何を求めているか、何を基準に評価しているのかを知ることから再出発をしたいところです。
例えば、営業の仕事では売り上げなのか達成件数なのかによって、力を入れるべき要素が変わってきます。
SEの場合は、業務の遂行だけでなく、目標として掲げた資格取得が必要になっているかもしれません。
このように、自分がすべきと思っていることと会社の考え方にミスマッチがあると、評価方法が適切でも全く良い結果にならない可能性があるのです。
そこで、評価基準があまりに自分の考えと違っているような場合は、もっと違った働き方ができる企業を求めて転職しても良いでしょう。
例えば介護サービスではお客様の満足度を高めたいと思って働いているのに、会社の方針では一時間で何人の介護を終えたかというスピードを評価基準にしているとしたら、大きなミスマッチが発生していると言えます。
毎日気持ちよく働くために、自分と会社の方針がマッチすることを条件に転職先を探すことがおすすめです。
会社そのものが業績不振かも？
評価そのものはそれなりだったのに、得られた賞与などが足りないというケースもよくあることです。
この場合は、そもそも会社全体の業績が低迷しているため、適切なお金を支払うことができない状態にある可能性も考えられるでしょう。
特に昨今は株価や為替の乱高下などによって、突然大きな影響を受ける企業も珍しくないです。
そのため、業績不振が一時的なものなのか、それともその状態が続いていて脱する見込みがないのかを見極めることが大切です。
このようなケースでは、同業種に転職しても、同じように業績不振の荒波にもまれてしまう可能性があります。
ただ、提携している企業や分野によっては同業種でも業績が伸びていることもあります。
まずは会社の業績について情報収集を始めてみることがおすすめです。
いずれのケースでも転職サービスの活用がおすすめ
いずれのケースであっても、転職を視野にいれた場合は、転職エージェントや、ヘッドハント型サービスを活用してみると良いでしょう。
エージェントは面接などを通じて専門家がアドバイスをくれるため、自分の考え方などが業界の傾向に合致するかどうかといった俯瞰的な考え方をするために役立ちます。
また、ヘッドハントサービスの場合は提示した条件にマッチする会社を推薦してくれるため、転職活動の時間がとりづらい場合や、まだ転職するかどうか迷っている時の橋渡しをしてくれます。
不満をため込まず、広い視野を持って
会社の評価は絶対的なものであるとして、不満を押し殺して働く人も珍しくはありません。
また、自分自身の努力や才能が足りないのだろうと思って、懸命に次の評価で挽回しようと考える人もいることでしょう。
しかし、自分の勤める会社の方針が風変りであったり、評価方法に不備があったりする可能性もあります。
そのため、一度広い視野を持って自分の仕事を見つめなおしましょう。