在職中に転職活動をする場合、就業時間内に面接の日程を組まれることもあります。
そうすると、今の仕事を休んで面接に行かなければなりませんが、転職活動をしていることはなるべく会社に内緒にした方が良いでしょう。
在職中に転職活動をしていることがバレると、周りからの印象が悪くなり、今後の業務に悪影響を及ぼしかねません。
今回は、欠勤理由はどんなものが怪しまれないか、正直に上司に伝えるとどうなるかについて説明しましょう。
目次
転職活動をしていることを正直に話すとどうなるのか?
正直に話すのはあまりよくない
転職活動をしていることを会社の上司に正直に話してしまう人もいるかもしれませんが、そんなことはやめておいた方が良さそうです。
「他社の面接を受けてきます」と言ったとしたら、場合によっては上司から「やめないでくれ」と引きとめにあうこともあります。
在職中に転職活動を行うと、上司からの印象もあまり良くなく、その後会社に残ったとしても社内に居づらくなってしまうでしょう。
頭のかたい上司の場合、「この常識知らずが、無責任もほどほどにしろ」と、罵声を浴びせられることもあります。
退職の意思は、退職したい日から逆算して2ヵ月前くらいを目途に上司に伝えるのが一般的です。
しかし、転職活動は平均で3ヶ月から半年くらいかかるので、上司に妨害されたくなかったり、転職をスムーズに行うためには、その時期が来るまで黙っていた方が賢明でしょう。
円満退職をしたければバレる嘘は避けないといけない
在職中に転職活動を行う場合、有給休暇をとったり、何らかの嘘をついて会社を休むことになるでしょう。
正直に話すと周りからの印象があまり良くないので会社に居づらくなってしまうことがありますが、嘘がバレても気まずい空気が流れてしまうので気をつけないといけません。
「いずれ会社を去る身なのだから、円満退職なんて目指さなくても良いではないか」と思うかもしれませんが、人との繋がりは財産になりますし、円満退職できれば困った時にお世話になった上司や同僚から助けてもらえることもあります。
また、転職活動での応募先企業が、応募者の人間性の確認するために前の職場に連絡をとることもあるので、円満退職できないとイメージがダウンしてしまうこともあります。
転職後に仕事も人間関係もスムーズに始めたければ、円満退職は欠かせません。
罪悪感は感じなくていい
自分の面接の都合で休んだり、嘘をついて休むことに罪悪感を感じる人も多いでしょう。
人手不足の職場の場合、上司や同僚に迷惑をかけることになるので、罪悪感じるのも仕方のないことです。
しかし、転職するのは個人の自由ですし、仕事を続けるのも新しい会社に転職するのも自由です。
転職は自分を磨くためのものだと割り切って行いましょう。
負い目やためらいを感じて転職活動が上手く行かないなんてことになったら本末転倒です。
迷惑をかけていると感じたならば、休んだ次の日以降の仕事をしっかりこなしていけばほとんどの場合は問題ないでしょう。
どうしても罪悪感を感じる場合は、平日の夜に面接を調節してもらったり、土日祝などを利用するという方法もあります。
転職活動中の欠勤理由は何が良い?
有給休暇を使って転職活動
在職中に転職活動をする場合、有休を取得して転職活動するのが最も安全な方法ではないでしょうか。
有給は労働者に与えられた正当な権利なので、有休をとる際の理由も会社に伝える必要はありません。
もし理由を聞かれたとしても、「私用のため」と答えれば良いですし、嘘をついたり、無理やり欠勤理由を考えてなくてもいいでしょう。
しかし、場合によっては有給休暇を書面で申請させられたり、上司をきちんと納得させなければ休みがとれないということもあります。
その場合、上司を納得させるような欠勤理由を考えておくことが大切です。
できれば嘘は避けたい所ですが、いずれやめる会社なのでそこまで重く考える必要はありません。
スムーズに転職活動を行うために上手に切り抜けましょう。
病欠が一番シンプルで使いやすい
会社を休む理由としては、風邪や頭痛、腹痛などの体調不良がおススメです。
相当厳しい会社でない限りは、そこまで問い詰められることもありません。
「体調不良なら仕方ないな」と考えてくれる人も多いので、上司でも休みの申請を断ることができないはずです。
風邪やインフルエンザならば他の社員にうつる危険性もあるので、むしろ会社に来てほしくないぐらいでしょう。
休みをとる場合、元気に過ごしていると仮病だと思われることもあります。
マスクをしたり、具合を悪そうにした方がいいでしょう。
また、自分の家族の体調不良をネタに休むこともできます。
「配偶者が具合が悪く、子どもの世話をしなければならない」、「親が病気のため付き添って看病する」という理由も使えるでしょう。
面接は一回だけで受かるとも限らないので、何回も休めるように色々なパターンを用意しておくと便利です。
子どもの行事に参加する
子どもがいる場合は、子どもの行事に参加することを理由にして会社を休む方法も効果的です。
小学校では色々な行事や、学期ごとに懇談や参観があるので、あまり怪しまれないですむ可能性もあります。
近年では育児参加も推進されていますし、上手く行けば積極的に子育てを楽しむイクメンだと思われることもあるでしょう。
また、自分の子どもが病気やケガをしているため、病院に付き添うという理由で休むこともできます。
ただ、欠勤理由に子どもを利用する時に罪悪感や負い目を感じる場合はやめた方がいいでしょう。
友人の結婚式や身内のお葬式、法事
結婚式やお葬式などの冠婚葬祭は会社を休む理由としては全く問題ありません。
「友人の結婚式のため休みます」「身内が亡くなったので休みます」という理由で大丈夫です。
しかし、大事なのは急に連絡しないということです。
これらの冠婚葬祭はあらかじめ日にちが決まっているはずなので、連絡が遅いと怪しまれてしまいますし、連絡にルーズだと思われてしまいます。
一度怪しまれてしまうと、この先休むのが難しくなってしまうので、疑われないようにしなければなりません。
一カ月前に上司に連絡したり、色々な人と口裏合わせをしておくことが大切です。
身内の不幸に関してはよく覚えている人もいるので、亡くなったことを理由にして休む場合は、以降その件に関しての話はしないほうが無難です。
転職エージェントを利用する
在職中に転職活動を行うのは非常に大変です。
転職エージェントを利用したほうが、転職活動をスムーズに行うことができます。
転職エージェントの担当者は転職のプロ。
面接の調整をしてくれたり、休みがとりにくい場合は休日や、会社終わりに面接をする企業を紹介してくれることもあります。
転職エージェントでは、内定を獲得しやすくする書類、面接対策も行ってくれるので、短期間で転職することができます。
転職成功率をアップさせれば、嘘をついたり、休んだりする回数も最小限に抑えることができるでしょう。
転職エージェントの担当者に「仕事を休む理由でベストな言い訳」などを考えてもらうのも悪くありません。
転職活動をする時は欠勤理由を考えよう
転職活動はそんなに簡単ではありません。
場合によっては、半年~数年かかってしまうこともあります。
そんな時に転職活動をしていることがバレると会社に居ずらくなってしまい、就職先が決まっていないのに退職することになってしまうかもしれません。
転職する時は応募先の企業に意識が向きがちですが、今働いている職場や仕事をないがしろにすると、会社をやめる時に遺恨が残ってしまうでしょう。
怪しまれないような欠勤理由を考えたり、転職エージェントを活用して円満退職を目指すことが大切です。